あき子ちゃんとあゆみちゃんの双子の姉妹は今日も元気で、仕事にでかけたようです。
双子の姉妹、小さいときから仲が良く、何をするのでもいっしょ。容姿もどこからみても同じです。とってもかわいい女の子が二人。お母さんは、二人の就職について悩みました。
同じ顔の同じ体の女の子が、同じ会社で仕事をするなんて、雇う側の会社の方も大変かなぁと思い、別々の会社に勤めさせることに決めました。
二人は、お菓子が大好き!「大人になったら何になるのぉ」と聞いたら、いつも「お菓子屋さんになりたい」が口癖でした。そこで二人は、別々のお菓子屋さんに勤めることになりました。あき子ちゃんは、A菓子店で社員の募集がなかったので、パートさんとして勤務が決まり、あゆみちゃんはB菓子店で社員として働くことになりました。
3ケ月経つと、同じ菓子店に勤めたのに、どうも二人の行動に違いが出てきたようです。あき子ちゃんは、A菓子店の社長の奥さんに可愛がられ、物を大事にすること、人に親切にすることをいつも教えられています。
あゆみちゃんは、B菓子店の店長から販売の技術を教えてもらい、いつも熱心にメモを取り、いっぱい頑張ったので販売成績はかなり良くて、表彰までされているみたいです。
あゆみちゃんは、毎日夜遅くまで仕事をして、その分もらった給料でお母さんに喜んでもらおうと、お母さんのものをたくさん買ってきます。「お母さん何でも言って、何か欲しいものない?また、頑張るから・・・」
あき子ちゃんは、お給料がそれほど多くないので、家に食事代としてお金を入れて、ほんの少しの残りのお金をお小遣いにしているようです。
「お母さんごめんね、あき子はお給料がたくさんないから、いっぱい家の手伝いするね。どこか痛いところない。揉んであげるよ。」
「いっぱい買ってもらっても、お金をもっと大事にして欲しいなぁ」
「でもお母さん、あゆみちゃんは間違ってないよ。いっぱいっぱい頑張ってそのお金をお母さんにあげようとしてるのだから・・・叱っちゃだめだよ。」
やれやれどうやら二人ともお母さんのことが大好きみたいだけど・・・
あゆみちゃんは、仕事が忙しいのでちょっとの時間でもお母さんの肩を揉んであげたいと思っているようで、あき子ちゃんはお給料は少ないですが、お母さんの大好物を毎日食べさせてあげたいと思っているようです。
そして、母の日が来ました。円卓のケーキにローソクが立っています。
「二人は、今幸せかなぁ」
「お母さんといっしょだから幸せだよ」「私も」
「でもお母さんの方が先に死んじゃうんだよ」
「やだやだ・・・」(二人とも泣き出しました)
「そうなったら二人はどうする?」
「お母さんみたいに相談できる人いる?」
「お金はいくらくらいあれば大丈夫かなぁ?」
「じゃ明日からどうする?」
「友達をいっぱい作る」
「それから相談できる人を見つける」
「二人で毎日話をする」
そう、どうやって生きていくか?が大事なのです。
「まだまだいっぱい勉強してほしいなぁ」
あらあら、来年の母の日は、お母さんが楽しみのようです。
次の日の朝、
「お母さん。行ってきます。」
「行ってきます。お母さん。」
二人とも笑顔いっぱいで、出かけていきました。
お母さんは、お金や物よりも、二人の笑顔が一番うれしいようです。
あと何回、母の日が来るのかなぁ?
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