通路を広く取り、カートが通れるようにするために売場をリニューアルされています。
お客様から見れば、一見買いやすくなった雰囲気があります。
食品と雑貨(非食品)を分けて、食品以外のものは別棟に移動されました。
だから、食品売場がゆったりと感じます。
しかし、
坪当たりアイテム数の減少、扱い商品数の減少、部門カット
が生じています。
売場が広くなっても取扱商品数が多くならないと、
お客様の目線で売場を見ると、商品数が少なくなったなぁと感じます。
扱い商品数を売場面積で割ったものが、坪当たりアイテム数です。
この坪当たりアイテム数が多いほど、相対的に売上が高くなります。
このことはいろんな議論があります。
お客様の便利性を優先するべきだというご意見も確かにあります。
でも実際の売上を基軸に考えてみますと、少々ごちゃごちゃしてお客様同士がぶつかり合うくらいがちょうど良いようです。
ドンキホーテがよく話題に出ます。
でもマーケティングから見ると、良くできています。
あれくらい店には商品を突っ込んだ方が売れます。せっかく、自分のお店の売場なのに、商品を置かない手はないです。
什器の高さも高く、壁面も有効に使われています。商品そのものではなく、売場の使い方が非常に上手だということです。
店舗リニューアルしてもなかなか数字の上がらない時代になりました。
昔は、店を綺麗にするとお客様が増え、売上が上がりました。
今はそんなに甘くないです。
店が綺麗になっただけでは、お客様は納得されません。
何が新しくなったのかが興味の対象です。
だから、
★同じ売り場面積で扱い商品を増やすか?
★売場面積を増やし、その分、扱い商品数を増やすか?
のどちらかが必ず必要です。
それに売場の中に、集客のための仕掛けが必要です。
必ずお客様の足を止めさせる仕掛けです。
雑貨などの部門をカットして別棟に移すと、お客様の便利性は良くなくなります。レジ前で衝動買いが狙いなのに、別棟に移すと、またその店に入って、会計をしなければなりません。
もうすでに食品を買って、両手が埋まっています。
お客様の購買心理を考えて、なるべく手間がかからないようにしてあげるべきです。レジにお客様が並ぶと、一番売上が取れる瞬間が表れます。
特に女性客は、並んでいる間に、右や左の商品を見たり、触ったりし出します。その分何か買い物かごに商品を入れています。
意図的にお客様を並ばせ、その通路の両側に衝動買いしたくなる仕掛けを作るのが効率的です。
綺麗にする、買いやすくするのとは逆の方向です。
でも売れます!
店側にとっては難しい判断だと思います。
お客様を優先するのか、店の売上を優先するのか?
でもやっぱり売上は欲しいと思います。
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ラベル:店舗リニューアル